沖縄県宮古地区歯科医師会

健康な歯を保つために

【保険診療】

保険診療

保険診療は食べたり喋ったりといった機能回復が目的の治療です。

【自費診療】

自費診療

保険診療のような細かな制限はありません。
見た目の美しさや、耐久性に優れた素材を使用することで機能回復に加え、より快適なお口の環境を整えるための治療です。

【歯を守るポイント】

POINT1:早めの受診

痛みや違和感がある時は早めに受診しましょう。
初期段階で治療することが大切です。症状が進行してしまってからでは治療の期間が長くなり、
治療費の負担も大きくなります。
また、症状の進行具合では歯を抜くことになる場合もあります。
早期発見・早期治療で健康な歯を守りましょう。

※こんなときは早めに受診してください。

  • ☑歯に痛みがある 痛み
  • ☑かみ合わせに違和感がある 違和感
  • ☑詰め物、被せ物がとれた 詰め物
  • ☑永久歯が抜けた 抜けた
  • ☑歯ぐきの腫れ、出血がある 出血
  • ☑歯の表面がヌルヌルする ヌルヌル

POINT2:定期的なお口のチェック

自覚症状がなくても、むし歯や歯周病にかかっている場合があります。
歯科医院での定期的なお口のチェックでむし歯や歯周病を予防しましょう。

■むし歯

初期のむし歯は、まだ黒くなっていないので鏡で見てもわかりません。
痛みなどの自覚症状もありません。神経を抜いた歯はもろくなり異常があっても自覚できません。
また、過去に治療した被せた詰め物や被せ物と歯の隙間に細菌が入り、むし歯になる可能性もあります。

むし歯の進行

  • C0

    歯の表面からカルシウムなどが溶け出します。白っぽく見えるごく初期の虫歯です。

  • C1

    むし歯によって、表面のエナメル質が溶け出します。まだ痛みはそれほど感じません。

  • C2

    むし歯が象牙質二到達します。冷たいものが染みるようになってきます。

  • C3

    歯の神経(歯髄)部分までむし歯が到達します。ズキズキとした痛みがあります。

  • C4

    歯が根の部分だけになり、周囲に膿が溜まります。神経(歯髄)が死んで痛みが治まります。

■歯周病

25歳以上の約8割が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病は、自覚症状があらわれた時はかなり進行している場合が多く、歯を抜くことになる場合もあります。
歯周病は、歯周ポケットの深さの測定やレントゲン撮影などの検査で自覚症状があらわれる前の治療が必要です。

歯周病の進行

  • 健康な状態

    歯茎はピンク色で引き締まっています。歯肉溝(歯周ポケット)は1~2mm程度です。

  • 歯肉炎

    歯垢(プラーク)が溜まり、歯茎に赤み・腫れなどの炎症が起こります。歯肉溝が徐々に広がってきます。

  • 軽度歯周病

    歯垢を放置すると、歯石になります。歯茎の炎症が拡大し、歯磨きで出血することもあります。

  • 中度歯周病

    歯を支える歯槽骨が溶け始めます。歯茎の炎症は更に悪化し、膿が溜まり、口臭もきつくなります。

  • 重度歯周病

    歯肉溝は6mm以上になります。歯槽骨は半分以上溶け出し、支えを失って、歯がぐらぐらするようになります。

むし歯の原因と予防

沖縄県は12才児(一人平均)における永久歯のむし歯本数は、全国ワースト1位(平成31年度)です。
むし歯の原因には、細菌(プラーク)糖分歯質(歯の強さ)の3因子があります。
よって、むし歯をふせぐには3つの手段が必要となります。

予防のバランス

1.細菌の除去

歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの間に注意して磨きましょう。
デンタルフロスの使用も有効です。幼児には仕上げみがきが効果的です。

2.食生活

おやつは食べる時間や量を決めるなど、間食のとり方に気を付けましょう。
お菓子やジュースなどに含まれる糖分にも注意が必要です。

3.歯質の強化

フッ素イオンスプレーやフッ素ジェルの使用、定期的なかかりつけの歯科医院でフッ素塗布を行うなど、 最も効果的なむし歯予防対策は「フッ化物」の利用です。

フッ化物のメリット

フッ化物とは、自然界に広く存在するフッ素を含んだ化合物です。
フッ化物は、歯を丈夫でかたくすることができるので、むし歯になりにくくなります。

  • 1. 歯質の強化

    酸で溶けにくい歯質を作ります。

  • 2. 歯の再石灰化

    食後などに溶け出すミネラル成分を再石灰化(歯に戻す)し、虫歯のきっかけを回避します。

  • 3. 虫歯菌の活動の抑制

    虫歯の原因となる虫歯菌を弱体化させ、産生する酸の量を減らします。

【定期健診を受けるメリット】

  • 1.「悪くなってからの治療」は歯の寿命を短くする

    自覚症状は出てからの治療は、歯の寿命を短くするだけです。
    歯は一度失ってしまったら、再び元に戻ることはありません。
    定期健診を受けることで歯を長持ちさせお口の健康を維持することで、将来の健康・費用面など良い影響をもたらします。



  • 2.お口の健康が全身の健康につながる

    近年の研究で歯の健康は、全身の健康と関連することがわかってきています。
    むし歯菌や歯周病が原因で心臓や脳の血管を詰まらせてしまう場合もあります。
    定期健診で衛星的なお口の環境を整えることが全身の健康につながります。



  • 3.生涯の医療費を抑える

    「定期健診に通うと医療費がかかる」と思う方も多いのですが、治療が必要な箇所を早期に発見できるため。
    症状が進行してからの治療よりも簡単で費用も安くすむ場合が多いのです。
    また、お口の健康が体の病気予防にもつながり、医療費も抑えられます。



  • 4.噛む力を維持できる

    噛む力は歯を1本失ったただけでも低下してしまいます。噛む力が弱くなるとスポーツや力仕事をするときなどに、十分な力を発揮することができなくなってしまいます。健康な歯を残すことで噛む力を維持できます。



  • 5.脳の活性化につながる

    「噛む」という刺激は脳に伝わります。歯を多く失うと噛む力が弱くなり、老人性認知症を発症するリスクが高くなるといわれています。
    歯をできる限り残すことは将来の生活に大きく影響します。

メリット